電子計測器/レコーダとは
電子計測器の用語説明
A/D変換方式
フラッシュ方式
変換速度を要求される場合に用いられるA/D変換方式です。比較する電圧を分解能分(8bitなら256通り)内部に持ち、入力された電圧が内部比較電圧のどの電圧に該当するかを判定し変換する方法です。参照電圧をたくさん持つ必要があるので8bitを超える分解能のものは余り存在しません。一般にオシロスコープに用いられます。
逐次変換方式
比較的速度が速く精度も出るためよく用いられるA/D変換方式です。比較する電圧を1LSB相当の電圧ずつ加算(16bitなら65536回)し、どの電圧に該当するかを判定し変換する方法です。一般に高速デジタルレコーダに使用されます。
⊿Σ方式
⊿Σ(デルタシグマ)方式は、より高精度にA/D変換を行なうために開発された、最新のA/D変換方式です。特長として、従来のA/D変換方式(逐次変換方式やフラッシュ変換方式など)に比べ、ラインノイズの影響が少なく、高精度な測定ができます。一般に記録計に使用されます。
A/D分解能
A/D変換を行なうときの分解能。通常bit数で表します。8bitならフルスケールの値を「2の8乗=256分割」した値が最小のA/D変換時の分解能になります。計測器内の雑音成分を丸め表示の分解能とA/D変換時の分解能が異なる計測器も多くあり、注意が必要です。
RMS
AC電圧(電流)の実効値のこと。Root Mean Squareの略 ⇔実効値
アベレージ
AD積分時間だけでは処理できないデータのばらつきに対して、設定した回数だけ移動平均処理をしながらデータ収集します。データ収集前にアベレージ回数を指定します。保存データは移動平均処理後のデータです。
例)アベレージ4回設定時
許容信号源抵抗
信号源側に許される抵抗。計測器の確度と内部回路によって決まる。
実効値
AC電圧や電流の大きさを表します。瞬間の値の二乗を一周期間平均し、その値の平方根で表します。
AC100Vの場合、『100V』は実効値であり、一般にそのピーク値は±141.42V。
=RMS(Root Mean Square)
AC100Vの場合、『100V』は実効値であり、一般にそのピーク値は±141.42V。
=RMS(Root Mean Square)
デシベル
振幅変化や音のレベルを表すのに用いられます。単位はdB。電圧(電流)信号では20log(V1/V2)で、その他の信号では10log(V1/V2)で計算されます。
耐電圧
入力端子とアース、あるいは入力端子間相互に印加されても破損に耐えられる電圧。入力のプラス-マイナス間ではないので注意が必要。
平衡調整
ひずみゲージの初期調整のこと。ひずみゲージ貼付後の状態をひずみゼロとするための調整。デジタルタイプの計測器は、ボタンを押すだけで平衡調整が可能です。
平衡調整確度
平衡調整の確度(精度)。
平衡調整後ゼロ点からの誤差量
平衡調整後ゼロ点からの誤差量
遮断周波数
フィルタで振幅値が減衰し-3dBになる周波数。
フローティング不平衡入力
フローティングとは絶縁のこと。不平衡とはプラス側とマイナス側の入力回路の回路定数に違いがあること。⇔平衡入力
差動平衡入力
差動入力で、プラス側とマイナス側の入力回路の回路が同じ回路の入力。
⇔不平衡入力
⇔不平衡入力
レベル入力
外部からの信号入力である一定の電圧以上がかかっている間、ONと判定する入力
エッジ入力
外部からの信号入力である一定の電圧を横切ったときに、ONと判定する入力
パワースペクトラム
各周波数の振幅の情報になります。
リアル表示に比べ2乗の平均を取るので不規則性がならされます。20log√(R2+I2)で求められます。
リアル表示に比べ2乗の平均を取るので不規則性がならされます。20log√(R2+I2)で求められます。
リアル表示
リニアスペクトラムともいい。各周波数の振幅になります。√(R2+I2)で求められます。
LSB
LSB(least significant bit):最下位ビットのこと。計測器では表示もしくはA/D変換の最小桁値で用いられる。
CSV
Comma Separated Value の略。テキスト形式データを、コンマ(,)で区切ったデータフォーマット形式。Excelなどの表計算ソフトや、解析ソフトへ取り込む場合に用います。
FTP
ネットワーク上のサーバから、ファイルの転送を行なうための手続き。計測器がFTPサーバ機能を搭載していると、計測器内のコンパクトフラッシュメモリなどに保存されたファイルをパソコンに転送することが可能です。
FTP=File Transfer Protocol の略
FTP=File Transfer Protocol の略
トリガ
収集開始の引き金。一般に一定レベルを超えた(下回った)ときに収集を開始します。
プリトリガ
トリガ点より、データを指定された点数までさかのぼってサンプリングする機能。
ポストトリガ
トリガ点より後のデータを指定された点数まで遅らせてサンプリングする機能。
最大入力定格
入力のプラス、マイナス間に加えても破損しない最大電圧。測定できる電圧ではないので注意が必要です。
⇔耐電圧 測定レンジ
⇔耐電圧 測定レンジ
出力インピーダンス
アナログ電圧(電流)出力の出力抵抗値。出力回路の保護抵抗です。出力の出力インピーダンスと計測器の入力インピーダンスで分圧された電圧が計測器で計測する値です。従って出力インピーダンスは小さい方が真の値に近い値が測定できます。
入力インピーダンス
アナログ電圧(電流)出力の出力抵抗値。出力回路の保護抵抗です。出力の出力インピーダンスと計測器の入力インピーダンスで分圧された電圧が計測器で計測する値です。従って入力インピーダンスは大きい方が真の値に近い値が測定できます。
ゲージ率
ひずみを加えたときのゲージ抵抗変化の定数値。一般にK=2.00になるように調整され、従ってひずみゲージ変換器はゲージ率が2.00としてひずみ量が表示されます。
ε:ひずみ ΔL:物体の変位量 L:物体の元の長さ
ΔR:ひずみゲージの抵抗変化量
R:ひずみゲージの抵抗値
K:ゲージ率のとしたとき以下の式で表されます。
ε=(ΔL/L)=(ΔR/R)/K
ε:ひずみ ΔL:物体の変位量 L:物体の元の長さ
ΔR:ひずみゲージの抵抗変化量
R:ひずみゲージの抵抗値
K:ゲージ率のとしたとき以下の式で表されます。
ε=(ΔL/L)=(ΔR/R)/K
コモンモード除去比
コモンモードの電圧をどのくらい除去できるかをノーマルモードに現れたノイズ電圧との比で表したもの。
20log(ノーマルモードノイズ電圧/コモンモードノイズ電圧)
20log(ノーマルモードノイズ電圧/コモンモードノイズ電圧)
バッファメモリ
計測器内部にあるメモリで画面表示用やパソコン転送時の転送待ちに用いられるメモリ。
ウォームアップ時間
内部回路が暖まるまでの時間。ウォームアップをこの時間以下で用いると、内部回路の温度変化にあわせ値がシフト(初期ドリフト)します。
バーンアウト
熱電対が断線すること。計測器でバーンアウト検出機能を持つものはバーンアウトを検出すると最大値(最小値)など明らかに計測値と異なる値を表示します。
時間軸精度
サンプリングの時間精度。単位はppm(百万分率)
| 例) | ±50ppmの場合、1日間で ±24×60×60×50÷1,000,000=±4.32秒 |
FFT解析
周波数解析の手法。信号の中にどの周波数成分がどれだけ含まれているかを抽出する処理をフーリエ変換という。この演算方法を工夫し演算を簡略化した方法。
FFT=Fast Fourier Transformの略
FFT=Fast Fourier Transformの略
窓関数
FFT演算は演算を行なう波形が無限に連続しているとみなして計算します。
よって、演算データが1周期の整数倍にならない場合、演算データの両端に不連続点が発生することになり、このために余分な周波数成分が含まれることになります。窓関数はこの両端部分をなだらかに減衰させて、不連続点の影響を軽減する補正フィルタです。
よって、演算データが1周期の整数倍にならない場合、演算データの両端に不連続点が発生することになり、このために余分な周波数成分が含まれることになります。窓関数はこの両端部分をなだらかに減衰させて、不連続点の影響を軽減する補正フィルタです。
補償導線
熱電対線とほぼ等価の特性を持つローコストな電線。熱電対の延長に一般的に用います。
エンベローブ波形
振幅波形のピーク値(ボトム値)を結ぶ波形。振動などの傾向を見るのに用いられます。
UPS
無停電電源。一般に停電時にパソコンなどデータ保持動作が必要な機器に対し、安全にその動作を終了するまでの電力をバッテリーなどで維持する装置。
サンプリング定理
入力信号として最大周波数fMAXまでの交流信号をAーD変換したのち、これをD-A変換して戻したとき、原信号が忠実に再生できるためには、少なくとも2fMAX以上のサンプリング周波数fSでサンプリングする必要を示すもの。
NDISコネクタ
日本非破壊検査協会で定めた規格。計測器ではひずみゲージ式トランスデューサを接続するのに用いられます。




